よみびと知らずの手記

日々云いたくても云えないような事や個人的な趣味等を、誰を気にするでも無く放言していくブログです。

ゴルフを始めた。

ゴルフを始めた。
およそ半年前のことだ。
始めたと言っても、厳密には全くの初めてではない。
私が中学生だった頃、父に連れられて打ちっぱなしに行った事があった。ショートコースも何度かラウンドした。
けれど結局、ゴルフに興味をもてなかったので、そのうち行かなくなってしまった。
ゴルフは年配の人が、接待だのコンペだのを休日にやるものだというイメージがあったので、そんな親父臭い事をやりたくはないという思いが密かにあった。
それに、部活動でテニスをしていたので、何かスポーツをやるならテニスだという気持ちだった。


いずれ社会人になったなら、付き合いで自然とゴルフをやるようになるのだろうと思っていた。
しかし、今の職場はゴルフをやる人間がいない。
接待ゴルフもコンペもない。
だから、私の頭にはゴルフのゴの字も無かった。
たまたま仲の良い先輩が新しくゴルフを始めるのにあたって、「一緒にどう?」と誘ってくれたので始めた。
そこで声をかけて貰わなければ、私がゴルフをやることはなかったことだろう。
最初は何の気なしに、ただ誘われたから一緒にやり始めただけだった。
昔に多少の経験があったため、ずぶの素人というわけでもないので、何とかなると思った。
そんな積極的とは言えない理由で始めた私が今、ゴルフに熱中している。


ゴルフの良いところは、個人競技である点だ。
良くも悪くも自分次第。
団体競技のように、誰かに迷惑をかける事もなければ、かけられる事もない。
成績に基づいて、明確な順位づけがなされる。
自己責任の世界である。
社会人になると、団体競技の場合は人数を集めるのが大変だ。 休日にあっても、家族だの恋人だのと都合が合わないことがよく起こる。
ゴルフであれば、打ちっぱなしは仕事終わりに一人でも行けるし、ラウンドするにしても、最近は一人ラウンドなんてものもあるらしいから、自分の都合で決められる。
私はゴルフのそういった所を気に入っているし、向いていると思った。


ゴルフをやっていて、社会人にウケる理由がわかった気がした。
ラウンド中、話しながら回れるというのも接待に適しているし、個人競技な分、接待相手が明確になる。
そこで円滑なコミュニケーションをとることができ、仲を深められたならば仕事にも繋がるという訳だ。


年齢を重ねてもできるというのも素晴らしい点である。
加えて、必ずしも若い人間が勝るとも限らないのが面白い。
仮に年齢を重ねて飛距離が落ちたとしても、ゴルフは戦略や精度により勝つことが可能なのだ。
この面白さは大人の方がうけると思う。


あとゴルフクラブは種類が多く選択の幅が広いので、そこがまた魅力的な所である。
男の人は特にマニアックな所があるというか、懲り性な所があるので、カタログを見る楽しさに似た部分がコレクターズ魂をくすぐる。


かつて親父臭いと敬遠していたのが嘘のように、今ではすっかりゴルフにのめり込んでしまった。
今では時間のある度に、ゴルフ関連の動画やサイトを見ているし、打ちっぱなしやコースに出られるのであれば積極的に行っている。
過去の私が今を見たら、何て言うのだろう。


なかなか厄介な物に夢中になってしまったらしい。