よみびと知らずの手記

日々云いたくても云えないような事や個人的な趣味等を、誰を気にするでも無く放言していくブログです。

エタ リーブル ド オランジェ 「リマーカブル ピープル(非凡な人々)」

最近、新しく香水を買いました!
季節は春となり、夏も次第に近づいてきております。
以前は春夏にはドルガバのライトブルーを使っていたのですが、ニッチなフレグランスに興味深々な今日この頃。
ニッチ系で春夏に使える香水を買おうと思い立ち行って来ました!

そして購入したのがこちら!!


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ETAT LIBRE D'ORANGE(エタ リーブル ド オランジェ)というブランドの「リマーカブル ピープル(非凡な人々)」です。

知らない方も多いと思いますので、紹介していきたいと思います。


エタ リーブル ド オランジェとは


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[出典:NOSE SHOPのHP]


エタ リーブル ド オランジェは、長年ラグジュアリー香水に携わっていたフランスの調香師エチエンヌ・ドゥ・スワールが立ち上げたブランドになります。

ブランド名のエタ リーブル ド オランジェは、日本語に訳すと「オレンジ自由国」という意味で、1854年に英国の統治から独立し50年続いた、実在した国家共和国の名前になります。

エタ リーブル ド オランジェは、「自由」をコンセプトにしており、伝統という既成概念やルールに縛られることなく、それらから解放された自由な香水の表現を掲げています。それは近年の商業主義的、大衆迎合的な香水業界の悪しき習慣からの独立宣言であり、革命でもあるのです。


リマーカブル ピープル(非凡な人々)について


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[出典:NOSE SHOPのHP]

探検家、科学者、アーティスト、作曲家・・・英雄とは、規則を破り、妥協を許さぬ人々。無名で終わる彼らこそ、オレンジ自由国の誇り高き国民だ。我々は彼らに敬意を表し、極上の香水を贈呈する。

NOTE:
グレープフルーツ、シャンパン、カルダモン、ジャスミン、カレー、 ブラックペッパー、ラブダナム、サンダルウッド、ロレノックス ・・・

賦香率:12%

パフューマー:セシル・マットン (MANE社)

キーワード: 非凡。ユニーク。自分自身でいること。

トリビア
・カレーはJE(Jungle Essence、ジャングルエッセンス)と呼ばれるマネ社独自の革新的な香りの抽出技術によって抽出されており、実際の香りが忠実に取り出されたもの。

・自分が特別であることを知っている人、世界に貢献できる何かを持っていると確信している人のための香水。自分が非凡だと感じる人、もしくはただ単純に自分を好きな人に。

[引用:NOSE SHOPより]


エタ リーブル ド オランジェの中では、比較的このブランドの香水を初めてつける人向けの、謂わば入門編といった位置づけのようです。
そのため、「これであなたもオレンジ自由国の国民であり、そのことを歓迎する!」という意味を持っているのだとか。だからお祝い事にはシャンパンということで、シャンパンの香りらしいです。ボトルも他の香水のものは基本的に透明であるのに対しゴールドとなっています。箱のデザインも装飾的なデザインで華やかなものになっています。


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ボトルに関しては、このブランドのブティックだかが角地にあるらしく、角(コーナー)という所にこだわりを持っており、それを意識してデザインされているそうです。


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↑ブランドロゴが角を中心に二面に渡るようデザインされている

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↑ブランドロゴの反対側の角


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私は甘い系の香水が好きなので、爽やかさに加えて、夏でも使えるようなくどさのない甘めの香り、というリクエストを店員さんにしたところ、いくつか見繕ってくれました。
その中で面白いと思ったのと使いやすさを考慮してこの香水に決めました。


香りの感想

香りとしては、シトラスの爽やかさに、シャンパンの香りと砂糖菓子のようなちょっとベタついた甘さです。
初めから結構ちゃんと甘いながらも、すっきりとしたスパイシーさとシトラスの爽やかさがあるため重すぎず、夏でも使える香りです。次第に香りが落ち着いてくると、角が取れ丸くなります。最後はほのかに甘さは残りつつもウッディーさのある澄んだ香りになります。ちょっとセクシーさを感じますね。
実際に肌につけると、終始、甘さが残る印象です。
どこかで嗅いだことあるようで無いという、面白さ。単純なようで複雑。
基本的に、オールシーズン使えます。気候的には春から夏にかけての時期が一番マッチするように思います。
結構、万人受けする香りです。
持続力はそこそこですね。

この香水、面白いのが香料にカレーが使われているんですよね。ただカレーの匂いは取り立てて感じませんでした。
カレーといえば隠し味?だけど、カレー自体が隠し味になってるのかな?(笑)


まとめ

リマーカブル ピープルは結構使いやすい香水だと思います。
オールシーズンいけるし、個性的であるものの主張し過ぎず、まとまりがあって万人受けするという何ともいいバランス。

ちなみにこのブランド、香水の名前が面白いんです。「I am trash (ゴミの花)」なんて名前の香水もあります。嗅がせて貰ったのですが、香り自体は覚えていません(笑)
ただ、結構好きな香りだったな、と思ったことだけ覚えています。
とにもかくにも、エタ リーブル ド オランジェはなかなか面白いブランドですし、リマーカブル ピープル以外の香水も試してみたいですね。

WILDSWANSのトートバッグDRUCKER(ドラッカー)

皆さんは、どんなバッグを使っていますか?
私は、シンプルなデザインのものが好きなのですが、シンプルながらも個性を出したいという欲張りな心から、なかなか「これだ!」というバッグに巡り会えませんでした。
しかし、数ヶ月前に、私はついに出会ったのです。

そのトートバッグとはこちら!


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WILDSWANSのDRUCKER(ドラッカー)というトートバッグです!


WILDSWANSとは

WILDSWANSは、十年後、二十年も使い続けられるような物作りをコンセプトに1998年にスタートした日本の革工房です。
選び抜かれた質の高いレザー、丁寧に処理された美しいコバや均一に施された綺麗なステッチは大変素晴らしく、その品質の高さから、レザーマニアからも高い評価を受けています。

WILDSWANSについては以前、フルグレインブライドルレザーの財布を紹介した時に書いたので、WILDSWANSについてより詳しく知りたい方はそちらの記事のブランド紹介のところを参照ください。↓

genthonest.hatenablog.com


ドラッカーについて

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ドラッカーはワイルドスワンズが製作しているトートバッグです。
ハンドルの付け根部分にある革パーツや両端のすぼめられたような特徴的なそのデザインは、硬質なレザーの質感とは裏腹に、曲線的な美しさを纏っており、漂う洒落感は、優雅さを感じさせます。
使用しているレザーは、ベルギーのタンナー、マシュア社のサドルプルアップというレザーなのですが、重くなりすぎないようにドラッカーの場合は本来のサドルプルアップよりも革の厚みが少し薄く設定されているようです。
金具の部分に関しては、ワイルドスワンズのオリジナルの物を使用しています。


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鞄の底には底錨が五つ付いており、地面などに置く際に革が接地しないため、汚れる心配がありません。


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ライニングは、WILDSWANSオリジナルのコットン生地のものをしようしています。少しザラつきがある生地で落ち着いたデザインとなっています。
内側にはファスナーポケットが1つ設けられています。


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カラーについては、現在ブラックチョコの2色展開となっています。
以前はカーキとネイビーも展開していたのですが、残念ながら現在は廃番となっています。


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持ち手に関しては長めに作られているので、肩掛けすることもできます。


サドルプルアップについて

サドルプルアップは、ベルギーのマシュア社が製作しているレザーになります。

以下にWILDSWANSのHPから引用します。

マシュア社は1873年に創業したベジタブルタンニン鞣しを得意とするベルギーのタンナーです。ドイツやフランスが得意とする画一的なクローム鞣しと相反して公害の少ないタンニン鞣しを用いて革を鞣し、革本来の表情を活かす製法が特徴です。


サドルプルアップのサドルとは馬の鞍を指し、元々は馬具等に使用されていた為、この名前がついたと思われます。この皮革は、堅牢度耐久性に非常に優れております。なおかつ通常の皮革よりも多めにオイルをしみ込ませてあるので柔軟性にも富んでおります


プルアップとは、皮革を折り曲げたり、引っ張ったりした時にオイルが繊維内を移動して表面の色が変わる「プルアップ効果」が名前の由来です。 部位としては牛革の中でも平均的に厚めの成牛の肩(ショルダー)の部分を使っております。繊維密度が高くコシが非常に強いのが特徴で、透明感のある光沢は使い込むことで更に増し、徐々に馴染んで自分だけのものに変化していきます。

[出典:WILDSWANSのHP]
*太字のところは、このブログの管理者によるもの


このサドルプルアップは、WILDSWANSでの定番のレザーとなっており、ドラッカー以外にも様々なレザーアイテムに使用されています。
財布、名刺入れ、バッグ類や他のレザーを使用したレザーアイテムのライニングとして等、多くの製品に用いられています。それほど、サドルプルアップに対する信頼が厚く惚れ込んでいるということなのでしょう。


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↑エイジングにより光沢が出ている。


購入理由

私がなぜドラッカーを購入しようと思ったかというと・・・

端的に言って、一目惚れ でした

だって、デザインが素晴らしすぎるんですもの(笑)
ちなみに、私が購入したのは、チョコの方になります。当初は、ブラックを見て一目惚れをしたため、そちらを買おうかと思ったのですが、私が現在所有しているバッグの中にブラウン系が無いことから、チョコの方を購入することにしました。


実際、手に取ってみて

まだ購入して数ヶ月ですし、しばらく使用していない期間があったため、実は数える程しか使っていません(苦笑)
しかし、その中で実際手に取り使用してみて思ったことを書きたいと思います。

私は、WILDSWANSのHPから購入したのですが、手元に届いた第一印象としては、思っていたより大きいな、というものでした。
また、バッグの両端が絞られている関係から、口が少し狭く、物の出し入れがしずらそうだなと感じました。


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[出典:BAG Select Shop COOL CAT]


実際に使用してみると、初めのうちはやはり口が狭く感じたのですが、すぐに慣れて気にならなくなりました。もしそれでも気になるようであれば、左右の絞ってあるベルトを緩めるのがいいかもしれません。デザイン性は犠牲になりますが、利便性は向上すると思います。
革に関してもやはり堅く、薄く仕上げているとはいえ、一般的なバッグと比べて重量はあるように感じます。
ただ、使用していくうちに革自体は多少は伸びて柔らかくなっていくかとは思います。
容量に関しては、結構入る方だと思います。横幅もそうですが、深さが思ったよりあるので、iPadや書類など様々な物を入れることができます。


まとめ

数える程しか使っていませんが、私としては結構おススメです。
特にこのデザインを気に入ったのであれば、ぜひとも手に取って欲しいと思います。
また、堅牢さ、耐久性やエイジングを求める方にもおススメです。
デザインよりも軽さや利便性を求める人には少し不向きなのかなとは思うので、そのような人は、他のバッグをあたることをお勧めします。
私としては、今後ガンガン使い込んでいくつもりなので、いずれまたレビューしたいと思います。


DRUCKER(ドラッカー) | サドルプルアップ | WILDSWANS(ワイルドスワンズ)オフィシャルオンラインショップ

WILDSWANSのフルグレインブライドルレザーの財布

みなさんはどんな財布を使っていますか?

男性の方は、財布にこだわりを持っている方も多いかと思います。

というのも、財布は人から見られるからです。特に女性と食事に行った時は、必ずと言っていいほどチェックされているものです。

あからさまには見せないですが、男性に気づかれないようにさり気なく見ています。

以前、先輩から「女性と食事に行ったら、財布と時計は必ず見られるから」と言われたことがあります。実際、女性から話を振られたことがあります。その時は、本当に見ているものなんだなぁ、と少し驚いたのを覚えています。

時計や財布は、男性の財力をはかるバロメータということなのでしょう。

そのようなこともあり、良い財布を持とうと思い、数年前に財布を買い換えました。

私が今使っている財布がこれです!!

 

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WILDSWANS(ワイルドスワンズ)というブランドのフルグレインブライドルレザーを使用したWAVEというモデルの財布です。

 

 

WILDSWANS 

まずWILDSWANSというブランドについて説明します。

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WILDSWANSは、十年後、二十年も使い続けられるような物作りをコンセプトに1998年にスタートした日本の革工房です。その品質の高さから、レザーマニアからも高い評価を受けています。

銀座と京都にそれぞれ直営店があり、実際に店頭にて製品を見て触れることができます。また、大手デパートやセレクトショップなどでも取り扱いがあります。

このブランドの特徴としては、大きく分けて以下の点があげられます。

 

  • 選び抜かれた質の高いレザー
  • 丁寧に処理された美しいコバ
  • 均一に施された綺麗なステッチ

 

レザー

まずはレザーについてです。

WAILDSWANSでは、世界中のタンナーから質の高いレザー仕入れています。特に、オイルを多量に含んだ堅牢かつエイジングの楽しめるレザーが充実しています。

なかでもベルギーのタンナーであるマシュア社のサドルプルアップレザーは定番のレザーであり、そのエイジングの見事さと堅牢性から、多くの製品に用いられています。

その他、アメリカにある有名なホーウィン社のシェルコードバンやイタリアのバダラッシー・カルロ社のミネルバボックスなど、非常に質の高い革を採用しています。

 

また各直営店の開店記念日に合わせて、特別なレザーを使った限定商品が発売されます。レギュラーラインナップにはないカバ革やアザラシ革、ヌバックリザードといった大変貴重で珍しい革が採用され、少量のみ製作されています。

 

詳しくは下記HPにて各種革の説明をご覧ください

https://www.wildswans.jp/maintenance/

 

 

コバ

 続いて、コバの処置についてです。

コバとは、革の切れ端のことをいいます。

 

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 ↑未処置のコバ

[出典:WILDSWANSのBLOG]

 

このコバ処理が革製品の品質を見極めるうえでの大きなポイントとなります。

 製品によっては、「切り目仕立て」といって、切りっぱなしの断面をそのまま活かすこともあるのですが、断面をそのままにしておくと黒ずんだり、線維がほつれてしまったりと、革を痛め美観を損なうことになります。そのため、コバを保護し、なおかつ美しく仕上げる加工が施されます。

 

 

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 [出典:WILDSWANSのHP]

 

 

WILDSWANSの製品はこのコバの処置が素晴らしく、とても丁寧かつ丈夫に仕上げてあります。

 

かく言う私の財布は、購入から3年と少ししか経っていませんが、傷はあるものの、コバの劣化によるひび割れなどは一度も起こっていませんし、美しい状態を保っています。

 

 

ステッチ

 最後に、ステッチについてです。

 WAILDSWANSはコバの仕上げだけでなく、縫製技術にも定評があります。

 

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↑綺麗に並んだステッチ

[出典:WILDSWANSのHP]

 

均一に並ぶ見事なまでの縫製技術、そして美しいステッチは、見ていて惚れ惚れする程です。

職人さんの技術力の高さはもちろん、その秘訣は足踏みミシンを使用しているところにあるようです。

通常、多くの革製品は電動ミシンを使って縫製されています

というのも、電動ミシンのほうが昔ながらの足踏みミシンよりも効率的で生産性が高いからです。

 

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足踏みミシン       

[出典:楽天市場

 

それにもかかわらず足踏みミシンを使用しているのは、足踏みミシンの方が縫製のスピードや細かな強弱を調整し、より職人の感覚を反映させることができるからのようです。それによって、丈夫で長持ちする製品が出来上がるというわけです。

 

 

フルグレインブライドルレザー

続いて、フルグレインブライドルレザーについて説明したいと思います。

 

フルグレインブライドルレザーは、イギリスのタンナーであるベイカー社が、銀面と呼ばれる皮の表面を削らず、伝統的な手法であるオークバーク(オークの樹皮)から抽出したタンニンを使用して鞣した皮革です。

 

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ロンドンカラー

 

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ダークステイン

[出典:WILDSWANSのBLOG]

 

どういうこと?と思われたかもしれませんが、以下にきちんと説明していきますのでご安心を(笑)

 

 

ブライドルレザー

まず、ブライドルレザーについてです。

ブライドルレザーは、もともとは馬のクツワや手綱などの馬具として用いられていました。現代のように財布などの革製品の素材として一般的に用いられるようになったのはここ数十年のことです。

ブライドルレザーは、革に蜜ロウやオイルを混ぜたワックスを何度も塗りつけることで繊維を引き締め、耐久性を高めています。

ロウを内部に染み込ませているため水分が革に浸透しにくく、耐水性にも優れています。

初めは革の表面に「ブルーム」と呼ばれる白い粉のようなロウ成分が浮き出ていますが、使い込んでいくうちに消えていきます。しかし、気温などによってはロウが固まってブルームとして再び浮き出ることもあります。

 

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 ↑表面の粉みたいなのがブルーム

[出典:WILDSWANSのBLOG]

 

フルグレイン

次にフルグレインについてです。

フルグレインとは、すなわち銀面と呼ばれる皮の表面の部分を使用していることを意味します。

通常、ブライドルレザーでは、最も強度が高い銀面(=皮の表面=グレイン)を削ったものが使用されます。というのも、銀面が削ってある方がワックスが短期間で浸透するためです。

しかし、ベイカー社は、秘伝のレシピによって銀面を削らずに、じっくりと時間をかけて皮革内部に十分な量のワックスを浸透させることができるのです。

これによって耐久性、耐水性に優れた堅牢なブライドルレザーが生まれるのです。

また、銀面をそのまま使用しているため、表皮についたシミや血筋などが残っており、その荒々しくも個性的な表情を楽しむことができます。

 

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 ↑購入当初から、黒い染みがあった

 

 

オークバーク 

 最後に、オークバークについてです。

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[出典:WILDSWANSのBLOG]

 

 オークとは、「楢(なら)」という落葉樹を指します。

堅く耐久性に優れているが、加工がしやすく、古くから欧米では建築や家具、ウイスキーやワインの樽などに用いられています。

オークと聞くと「樫(かし)」を思い浮かべる人が多いかと思いますが、これは「オーク」を明治の翻訳家が樫と誤訳してしまい、それが広まっているようです。

バークは「樹皮」という意味です。

つまり、オークバークとは、オーク(楢)の樹皮を使って鞣した革のことを指します。

以前はオークバークを製造するタンナーが英国に多く存在しましたが、製造に1年以上の時間と多くのコストがかかるため、次々と数を減らしていきました。

現在では、英国の伝統製法を守る唯一のタンナーイカー社となっています。

(ちなみに、革靴好きの人はご存知かもしれませんが、英国ではありませんが、レンデンバッハというドイツのタンナーもオークバークを製作しています。)

そんな手間ひまかけて作られたオークバークは、非常に堅く耐久性に優れているという特徴があります。

 

 

私が購入した理由

 ここまでWILDSWANSというブランドやレザーについて説明してきましたが、それではなぜ私がこの財布を購入したか話したいと思います。

その理由は以下の点になります。

 

  • フルグレインブライドルレザーという革の希少性
  • 色見が渋くて最高にカッコイイ
  • 財布自体の丸みを帯びたデザインが特徴的で可愛かった

 

私の調べでは、 フルグレインブライドルレザーを使って財布を製作しているのはWILDSWANSだけです。

オークバークを用いて財布などの革小物を製作しているブランドはWILDSWANS以外にもあります。ココマイスターというブランドにオークバークを使用した革製品があります。しかしながら、「フルグレイン」となると、WILDSWANS以外に使用しているブランドは見当たりません。

 またWILDSWANSにおいても、常に在庫があるわけではないので、タイミングを逃すといつ手に入るか分からない、という可能性があります。

他の人と被りたくない私にとって、この希少性はとても魅力的に感じました。もちろん、革自体の質の良さオークバークという伝統的な手法の背景にある歴史なども私のツボでした。

ちなみに、カラー展開としては、「ロンドンカラー」「ダークステイン」「ブラック」3色になります。

 

その中でも・・・

 

ダークステインが渋さMAXでカッコ良すぎる!!

 

もう、一目見てこのカラーだと確信しました。

そして最後に、WILDSWANSの製品に特徴的な曲線的なデザインが可愛かったからです。革自体は堅牢で色ムラがあり非常に荒々しく武骨なのに、特徴ある曲線的なデザインによって硬くなりすぎない印象となるのがいいですね。

以上が私がフルグレインブライドルレザーの財布を選んだ理由です。

 

 

では3年とちょっとこの財布を使用した実際の感想を書きたいと思います。

 

 

良かった点

 まずはやはり、耐久性にすぐれているという点です。

何度か落としたり、ひっかいてしまったため傷はあるものの、未だにくたびれた感じが一切しません。

 階段から落としてしまったこともあるのですが、傷はついたものの、変にへこんだりとかはありませんでした。

また糸のほつれは全くありませんし、コバのひび割れもありません。びっくりするくらい頑丈で、本当に十年、二十年は使えるのだなと感じました。

 

エイジングも素晴らしいです。使っていくたびに色が深まっていき、光沢も増して、最高に渋くカッコイイです!!!

加えて、傷の跡もそれが味となって、より一層カッコよさをひきたてています。

眺めていて本当に惚れ惚れしてしまいます。

またアンティーク感というか、高級感がハンパないので、「いい財布使ってるね」とよく言われます。

 

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↑エイジングで色の深みが増している

 

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↑写りが悪いが、渋みがカッコイイ

 

 

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↑傷がまた味となっている

 

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↑傷はあるものの、未だ美しいコバ

 

 

 そして誰とも被ることがないのも良いですね。

私の周りだけかもしれませんが、まず同じ財布を使っている人を見かけません。

私としては、これは結構ポイントです。

 

 

悪かった点

まずその厚さと重さです。丈夫なのはいいのですが、厚さがあるため、基本的にはカバンに入れて持ち歩く必要があります。デニムなどの尻ポケットに入るには入りますが、ポケットがパンパンになりますし、重さもあるため、歩いているうちに落としてしまうのではないかという気になります。

また、スーツの内ポケットに入れるのは、かさ張りますし、型崩れすること間違いないので、絶対に止めたほうがいいです。

 

匂いも気になる点の一つです。

平気な人は特に気にならないかもしれませんが、かなり独特な匂いがします。

革の匂いだけでなく、ワックスか何かの匂いが強く、クサいと感じる人も少なからずいるかとおもいます。

長く使っていくうちに薄れては来ますが、季節によっては匂いが強くなったりするので、注意が必要です。

 

 

まとめ

色々と書きましたが、私としては、このフルグレインブライドルレザーの財布にとても満足しています。

基本的に出かける際はカバンを持って出るタイプなので、厚さや重さもさして気になりませんしね。

革の質もたいへん素晴らしいです。

革の密度が高いからか、握るとギシギシと音を立てるのも良いですね。

革!!って感じがします。

そして、何より最高に渋くてカッコイイ!!

なので、革にこだわりを持っている人や、カバンに財布を入れて持ち歩く人、スーツを着用しないような仕事の人にはオススメの財布です。

また、一生物の財布を探しているという人には特にオススメします。

お値段が75,000円+税と高額ではありますが、それに見合うだけの価値は十分ありますし、本当に素晴らしい財布なので、興味持たれた方は是非とも手にとってみてください。

 

 

フルグレインブライドル | WILDSWANS(ワイルドスワンズ)オフィシャルオンラインショップ

 

 

レルエというエレクトロバンド

こんにちは。

今日は最近よく聴くバンドを紹介したいと思います。
そのバンドとは・・・デデンッ!!


レルエ です。


知らない方もいると思うので、色々書いていきたいと思います。

レルエ

レルエとはどんなバンドなのでしょうか?
ご存知ない方もいると思いますので、以下にHPの引用を載せておきます。

透きとおるようなハイトーンボイスとバイオリン、エレクトロサウンド、ギターの個性的なメロディを特徴とするバイオリンエレクトロバンド。

2013年8月、櫻井、エンドウ、sayaの3人で「レルエ」結成。2014年よりライブ活動を開始する。
2015年1月、MASH A&R 1月度のマンスリーアーティストに選出。2017年4月、タワーレコード渋谷店限定デモCD「キラーガール、ガール、ガール。」をリリース。驚異の4ヶ月連続タワクルコーナートップ10入りを果たす。9月にはラストラム主催【ニューカマー発見伝】にて、3000組を超える応募の中からSteinberg賞を受賞。同月、サウンドハウス主催[音魂ぐらんぷり]にて「シルエット」が優秀賞を受賞。

2018年3月タワーレコード渋谷店限定でシングル「さよならマジョリティ」をリリース。タワーレコード渋谷店での総合デイリーチャートでセールスランキング8位を獲得。また、レルエ初の実写MV「夜はモーション」の人気も高まり、ゴッドタンのエンディングに抜擢される(2018年11月度)。9月、初の全国流通ミニアルバムをリリース。大きな反響の中でイナズマロックフェスやぴあフェスなどの大型フェスへ出演。初出演の大阪ミナミホイールでは入場規制がかかるなど、その勢いはますます加速している。

[出典:HPより]


レルエは三人組エレクトロロックバンドです。


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[出典:HPより]


メンバーは

中:櫻井 健太郎 [Vo.&Gt.]
右:エンドウリョウ [Ba.]
左:saya [Violin&Syn.&Cho.] 

となっています。


音楽性としては、サカナクションに近いですね。
ただ、レルエはサカナクションよりもシンプルな曲構成で、サカナクションから感じるいかにもなレトロさはないですし、合唱もないので、より現代的で聴きやすい音楽となっています。

私のオススメは、「火花」「#1」「8bit summer」という曲です。

「火花」


レルエ「火花」MV


私が初めて聴いたレルエの曲です。
最初聴いた時、Vocalの声に、ゲスの極み乙女。川谷絵音が浮かんだんですよね。
どことなく似ている気がする。
曲は全く似てないんですけど。
あと私個人としては、サビの歌詞が結構ツボなんですよね。
メロディーに語呂があっていて心地よい。
それに歌詞全体を通して、ストレートというよりかは、想像の余地を与える感じもまたいいですね。

「#1」

この曲はyoutubeに無かったので、itunesなどで聴いてみてください。

レルエ

  • ロック

歌詞ですが、私的には、ペシミスティックなのだけれど、それでもまだ諦めきれない、葛藤と呼ぶには弱い矛盾を無自覚に生きている人間のイメージです。
よく分からないですね(笑)
このアンニュイでローテンションさのある雰囲気、好きです。

「8bit summer」


レルエ「8bit summer」MV


なんかVocalの声が違くない?と思ったんですけど、これはこれで良い。
爽快感がたまらないですね。
そして途中のブレイクで、目の前が大きくひらけるような感覚になるのもgoodです。

アルバム

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[出典:HPより]


レルエは『UNITE』というアルバムをリリースしています。
収録曲は以下の通りです。


1.青とゲート
2.さよならマジョリティ
3.火花
4.夜はモーション
5.シルエット
6.#1
7.ネオサイン


先ほど紹介した「火花」や「#1」も収録されています。
収録曲は7曲と少なめではありますが、レルエの魅力が詰まったアルバムです。
収録曲の殆どがyoutubeでMVが見られるので、興味を持たれた方は是非チェックしてみてください。

まとめ

どうでしたか?
レルエは、エレクトロなサウンドから作り出される、時にアンニュイで時に爽快な雰囲気がクセになってしまう、魅力あるバンドです。
サカナクション系のエレクトロなバンドが好きな方には特にオススメです。
見た目から、メンバーはまだ若いと思われるので、今後のますますの成長に期待です。これからの彼らの動向を要チェックですね!



レルエ

  • ロック

二人組ユニットshowmore

今日は音楽について書きたいと思います。

私は昔から音楽が大好きで、基本的にプライベートでは常にと言っていいくらい、音楽を聴いています。
聴くジャンルはROCKやHeavy Metalなどの激しいものから、JAZZやCLASSIC、サントラやアニソンと言ったものまで、基本的にはいいと思ったものはジャンルを問わず何でも聴きます。

そんな私が今日紹介するのが、showmoreという2人組ユニットです。


showmore

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[出典:HP]


showmoreについて以下にHPから引用します。

根津まなみ(Vo/作詞/作曲)、井上惇志(Key/作曲/編曲)の2人によるセンセーショナル・ポップユニット。その音楽性はジャズやヒップホップを下敷きに多彩な表情を持ち、キャッチーな歌詞と旋律で切なくアダルトな世界観をビビッドに描き出す。

2015年11月に結成し2017年9月に現在のスタイルに落ち着く。結成直後から、りんご音楽祭2016出演やモーションブルー・ヨコハマでのワンマン公演など精力的に活動し、ミュージックビデオ「circus」は全国流通盤リリース前にもかかわらず瞬く間に50万回再生を突破し一躍話題となる。2018年5月に1stアルバム「overnight」をリリース、同6月には「恋をした/circus」の2曲を7inchアナログ盤としてアルバムからシングルカット。

「正しい事ばかり言わないで。人は寂しい生き物でしょ」


(HPより引用)

ジャンルは何て言っていいのかよく分からないんですけど、JAZZをベースとしたシティポップ的なものですかね。



楽曲

細かいことはともかく、まずは一曲聴いてください。



showmore - circus [Official Music Video]


いかがでしたか?
「circus」というタイトルの曲なのですが、再生数が200万回を越えており、showmoreの動画の中で最も多い再生回数となっています。彼らの代表曲と言って良いでしょう。

耳に残るピアノのフレーズとシンセサイザーによるこの独特な雰囲気にVocalの声がよく映えています。


「circus」もいいのですが、個人的には「unitbath」という曲もオススメです。


この曲、youtubeに動画がないので、itunesなどで聴いてください。



ちなみに歌詞がHPで公開されています。下記に引用しておきます。

『unitbath』

大体いつものパターンで終わりさ
君が泣き出して僕が謝って


正しい答えがほしいはずなのに
正解なんてどこにもなくて
手放すほどの勇気はないけど
このままでいいのかも分からなくなって


夜空に散らばるエメラルドみたいに
輝くものばかり目についてしまっても
鍵を開けていつでも待ってるから
迷子になる前に帰っておいで


狭いユニットバスで抱き合おう
昨日のケンカは無かったことにして
狭いユニットバスで抱き合おう
明日がまた来ること願って


温もりがあればきっとそれでよくて
言葉にするのは何の意味も無くて
そんなことを繰り返して
少しずつ僕らは大人になって


どこかに落としたダイアの欠片を
探し求めて一つになろうよ
何かが僕らを変えてしまっても
君の名前は忘れないよ


狭いユニットバスで抱き合おう
昨日のケンカは無かったことにして
狭いユニットバスで抱き合おう
明日がまた来ること願って


狭いユニットバスで抱き合おう
昨日のケンカは無かったことにして
狭いユニットバスで抱き合おう
明日がまた来ること願って


大体いつものパターンで終わりさ
君が泣き出して僕が謝って



(HPより引用)

ムーディーで倦怠感のある、そしてどこかエロティックな曲調がたまらないですね。
「unitbath」というタイトルからも、湿り気を感じます。
また、Vocalの低く独特な色艶のある歌声が、この曲の魅力をいっそう引き上げています。
歌詞を読んでもらえれば分かるかと思いますが、恋人間のすれ違い、ニヒルさ、倦怠感などが歌われています。歌詞が曲調と非常によくマッチしています。個人的には、恋人といっても、20代前半くらいの若いカップルのイメージですね。
確かなものを求める、大人に成りきれていないカップル。



アルバム

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[出典:HP]


showmoreは『overnight』というタイトルのアルバムを1枚リリースしています。
収録曲は、以下の通りです。


circus
rinse in shampoo
unitbath
aurora(feat.田中光
恋をした
flashback


収録曲数は6曲と少なめです。上記の「circus」や「unitbath」も収録されています。
「circus」「unitbath」以外の曲は、この2曲とは雰囲気が異なり、どちらかというとポップよりな印象の曲が多いです。
「rinse in shampoo」「flashback」などはyoutubeで聴くことができるので、アルバムに興味がある方は、ぜひ聴いてみてください。

また、アルバム未収録のシングル曲もあるので、そちらもチェックしてみてください。




まとめ

まだアルバムを1枚しか出していないので、まだまだこれかのユニットですが、今後の活躍が期待されます。
とは言え、そこまでメジャーになって欲しくない感じもしますが(汗)

ともかく、とても魅力あるユニットなので、動画を見て興味持たれた方は、是非アルバムも聴いてみてください。


overnight

overnight

革のすすめ

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私は革製品が好きだ。

というのも、これ程質の良し悪しで差が出るファッションアイテムは無いからです。

安物のレザーは、やはり安っぽさが出てしまいます。

触れば勿論、その手触りですぐにわかるし、見た目においても安物は分かります。

質の良いレザーは、何の革を使っているかで雰囲気は変わるけれど、 一見して上質だとわかるし、高級感があります。

だから、学生ならまだしも、いい年した大人があまり安物の革製品を使うのは躊躇われるのです。


ファッションに頓着の無い人からしたら、馬鹿らしく思うかもしれませんが、しかし悲しいかな、良くも悪くも人間は見た目で人を判断します。

特に小物や靴は非常に重要です。

靴を見てその人を判断する、なんて話を聞いたことはありませんか?

それくらい大切なのです。


先にも言いましたが、革製品は特にその良し悪しが出ます。

ですので、他の洋服類はファストファッションに頼ったとしても、レザーアイテムだけは、質の良いちゃんとした物をおすすめします。


良質な物は、一生物です。


経年変化により、味が出て自分だけのアイテムになります。

大袈裟かもしれませんが、それはまさに、生涯を共に寄り添う伴侶のような存在です。

そんなレザーアイテムの魅力を皆さんにもっと知って貰うため、レザーアイテムについても今後いろいろ書いていきたいと思います。

EMMETIが届きました。

EMMETIのライダースが、ようやく届きました!!


箱を開け、袋から取り出して見ると・・・。

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あたりには革の香りが!!

もうね。

とにかく、いい匂い

ただの革の香りではなく、明らかに上質な革の香りが鼻腔をくすぐるんです。

高級な革張りののソファーのような落ち着いていて滑らかなレザーの香り。

そして触ってみると、質感が・・・ ヤバイッ!!!

柔らかく上品で滑らかなレザーの質感は、ふわっと、そしてモチっとしていて瞬時に安いレザーとの違いがわかります。

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私の所有している安いラム(といっても3、4万くらい)のライダースと比べると、

EMMETIを触った後だと、ザラついて感じる程です。

また、見た目も新品なのにも関わらず光沢があり、高級であることを隠そうとしない、しかしそれでいて気品を感じさせます。


革の厚さが0.7mmと適度な厚みが、柔らかく、手触りの良さを感じさせるのに最適でいいですね。

私の所有しているEMMETIのノーカラーのFELIXは厚さが0.4mmと極薄で、とても軽くこれはこれで良いのですが、

ライダースというよりは、カーディガンみたいな感覚なんですよね。

それに対して、この適度な厚み!!

はぁ。

良い。

本当に良い。


不安だったサイズですが、肩幅や身幅は丁度良かったので、安心しました。

ただ、袖が思ったより長く、けっこう余っちゃいます

カフスボタンを閉じれば、手を隠すような感じ(いわゆる萌え袖)にはならないので、まぁ良しとします。


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重さは想像よりも軽かったです。

色はお店のHPで掲載されているサンプル画像よりもベージュがかっていて、トーンは暗めな感じでしたが、春の季節に良く合いそうだなと思わせる、上品な色味です。

EMMETIのJURIが人気なのは知っていましたが、これは納得です。

お値段は12万円代と値は張りますが、実物を見て触ったら分かります。

本当オススメ!!

特にこのグレージュ。


皆さんも是非、お試しあれ!